将棋のルール・囲い・手筋

将棋の概要

400年の歴史のある日本のボードゲーム。チェスなどと同じく古代インドで生まれた「チャトランガ」が起源といわれています。他の国にはな「持ち駒」という概念が特徴的なゲームです。

プレイ人数
2人

道具
将棋盤×1、駒×40枚

遊び方

振り駒のやり方

振り駒とは、将棋で先後を決める方法。5枚の歩を両手に納め振り、その歩を床や白い布などの上に落とします。その結果「歩と書かれた表が多ければ、振った人間が先手」、「とと書かれた裏が多ければ振った人間が後手」となります。

しかし振った駒が立ってしまったり、妙な形で落ちた場合はそれらは数えません。その場合同じ数ならば振り直します。プロのタイトル戦でもない限り、じゃんけん等で決めてしまってもいいでしょう。

駒の並べ方

上画像が盤に駒を並べた状態です。この盤面からゲームは始まります。駒の置き方には一応決まったやり方が幾つかありますが、普通アマチュアが気にする事はほとんど無く、自由に置いて構わないでしょう。

大橋流

大橋流は最もポピュラーな将棋の駒の置き方です。プロのタイトル戦でも採用されています。置く順番は上画像の数字順です。

伊藤流

もう一つ伊藤流というものもあります。こちらも番号順に駒を置いていきます。

駒の種類と動かし方

将棋は全8種類。さらに色々な駒に関するルールが以下です。

  • 相手の駒を取ると持ち駒となり、再利用する事が出来ます。
  • 敵陣(上画像)に特定の駒が入ると成れる(歩、香車、桂馬、銀、角行、飛車)。

王将、玉将(おうしょう、ぎょくしょう)

将棋で最優先に守るべき駒。この駒が取られると負けです。

王将は物によっては王将と玉将があり、上手(うわて・強い人)が王将を使用し、下手(したて・弱い人)が玉将を持ちます。略称は「王、玉」、「王様」などと呼ばれます。

飛車(ひしゃ)

将棋で最も強い駒。攻めの代表的な駒です。略称は「飛」。

飛車は成る事ができ、成ると「竜王」になります。

角行(かくぎょう)

将棋で飛車の次に強い駒。この二つを大駒と呼びます。略称は「角」。

角行はなる事ができ、成ると「竜馬」になります。

金将(きんしょう)

金将は攻めにも強いですがどちらかといえば守り、特に囲いの材料に使用されます。略称は「金」。

銀将(ぎんしょう)

銀将は左右には動けませんが、斜め後ろに効くという特徴があります。飛車と協力して一枚は攻めに、もう一枚は守りに使用するのが多い。略称は「銀」。

銀は成る事ができ、成ると「成り銀」になります。

桂馬(けいま)

桂馬は前方2マス先の左右に動く事が出来ます。桂馬のユニークな所は、前に駒があっても飛び越えて進める点です。略称は「桂」。

桂馬は成る事ができ、成ると「成り桂」になります。

香車(きょうしゃ)

香車は前方にどこまでも進む事ができ、自分の駒がある場合はその手前まで、敵の駒がある場合は取ってそのマスへ移動する事が出来ます。略称は「香」。

香車は成る事ができ、成ると「成り香」になります。

歩兵(ふひょう)

歩兵は将棋の中で最も弱い駒で前方に1マス進め、敵駒がある場合はそれを取ってその場所へ進む事が出来ます。略称は「歩」。

歩兵は成る事ができ、成ると「と金」になります。

取った駒の使い方

将棋は相手から取った駒を使う(盤上に打つ)事が出来ます。基本的にどこにでも打てますが、打った場所から動けない所には打てません。そしてこれは同時に、必ず成らなければならない場所でもあります。

上画像はそれぞれの駒の許されない打ち方です。

禁じ手・反則

二歩

将棋の代表的な禁手の一つです。将棋では縦の筋で自分の歩が2枚ある事は許されません。その縦筋にすでに自分の歩がある場合は、もう歩は打てないのです。と金は歩とは数えません。

上画像は相手が自玉の上に香車を打った局面です。このままでは玉が取られてしまうので、守るために持ち駒の歩を5七に打つとその時点で負けになります。

打ち歩詰め

打ち歩詰めというのは、相手の玉を歩を打って詰ませる反則です。上画像では1三に手持ちの歩を打てば、一見勝った様に見えますが、先手はその時点で反則負けになります。

もう一つ「突き歩詰め」というものがありますが、こちらは反則ではありません。仮に盤上1四に歩があったとして、それを突いて(進めて)敵玉を詰ませるのは問題無くこちらの勝ちになります。

千日手

千日手とは、同一局面が何回か続いてしまった場合に適用されるルールです。 2つ種類があります。

通常の千日手

上画像はよくある千日手の形です。先手は7二金と攻め、後手は同金と応じます。そして先手は6三金打と取った金を打ち、後手は7一金打と取った金で守ります。そうなると最初の局面と全く同じになり、延々と続く事になってしまいます。

この様な局面の繰り返しを「千日手」と呼び、同一局面が3回連続して続いてしまうとゲームは終了し、先手後手を変えて指し直しとなります。

連続王手の千日手

同じ千日手でも連続王手による千日手は別のルールが適用されます。上画像は2二銀打と先手が王手をかけたところです。玉は逃げるしかないので2四玉と出ます。すると先手は3三銀引とまた王手をかけ、玉は1三玉と逃げます。そして先手は最初と同じく2二銀と王手をかけます。こうなると最初の局面と全く同じになります。

普通ならこの局面が3回続いた時点で千日手となりますが、連続王手での同一局面は別ルールが適用され、同一局面が2回連続で出た時点で王手をかけている側(上画像の例では先手)が、手を変えなければならなくなります。もし手を変えなかった場合は、その時点で反則負けとなります。

持将棋

持将棋とは、お互いの玉が「入玉」してしまった時に適用されるルールです。入玉というのは、玉が敵陣へ入った状態を指します。上画像はお互いの玉が入玉しています。

こうなるとほとんど詰ますのは不可能です。こういう場合は持将棋のルールが適用され、盤上の駒と持ち駒の点数の合計が多い方が勝ちとなり、どちらも24点以上になる場合は引き分けとなります。

各駒の点数

  • 大駒 → 各5点
  • 小駒 → 各1点

上画像の例の場合は、先手10点、後手13点のため後手の勝ちとなります。(王将は0点になります)

棋譜の読み方

一局の将棋の全手順を記録した物を「棋譜(きふ)」と呼びます。音楽の楽譜の様な物です。

[横軸:縦軸:駒種:打つ、成りの有無※]

と表記します。

例を挙げます。上画像では先手が歩を一つ動かしていますが、これは「7六歩」と表記されます。基本はこれでOKですが、他にも規則があります。

※持ち駒を打った場合は末尾に「打」と表記します。成れる駒が敵陣に入った場合は、成れば「成」成らなければ「不成(ならず)」と表記します。

駒の表記

棋譜では駒は漢字一文字で表現されます。以下が駒ごとの表記の仕方です。

  • 王将(玉将) → 王(玉)
  • 飛車・龍馬 → 飛・龍
  • 角行・龍馬 → 角・馬
  • 金将 → 金
  • 銀将・成り銀 → 銀・成銀
  • 桂馬・成り桂 → 桂・成桂
  • 香車・成り香 → 香・成香
  • 歩兵・と金 → 歩・と

直、寄、上、引、などの使用法

将棋では単に横軸、縦軸、駒種を書いただけでは、どれを動かしたのか判別出来ない事があります。例えば上画像を見て下さい。

次に3枚の銀のうちどれで取ったとしても、棋譜上では「5五銀」となってしまい、どの銀かまでは分かりません。そうならない様に将棋では特殊な書き方があります。

右、左(みぎ、ひだり) 動いた駒が右か左かを教えます。 直(すぐ) 金銀、成駒が真っ直ぐ上に動いた事を教えます。 寄(よる) 金、成駒、飛車が左右どちらかに一マススライドした事を教えます。 上(あがる) 金と成駒が上部へ上がった事を教えます。 引(ひき) 金銀、成駒、大駒が後ろへ下がった事を教えます。

上画像の玉将を取る場合、

  • 4六の銀を使えば → 5五銀右
  • 5六銀は → 5五銀直
  • 6六銀は → 5五銀左
  • 4五金は → 5五金寄
  • 5四金は → 5五金引

という表記になります。

手筋

将棋には効率的な指し回しを意味する「手筋」というものがあります。覚えておき、正しい使い所で使用すればグッと勝率も高まるでしょう。ここでは代表的な将棋の手筋を紹介しています。

飛車の両取り

飛車は遠くにどこまでも効くので、一度にいくつかの駒を捉える事が出来ます。そういう攻め方を「両取り」と言います。

送りの手筋

上画像は先手の手番。どう攻めればいいでしょう。▲4二金打や▲4三金打は、△6一金打と受けられ千日手模様です。この様な局面で送りの手筋が炸裂します。

正解は▲7二金打です。

これを取らず△6一玉は▲4一金打の一手詰みなので△同玉の一手です。つまり敵玉を左へ送ったわけです。あとは▲5二龍、△6二金打、▲8二金打とまた送り、△同玉、▲6二龍、△7二金打、▲7一銀打、△9二玉、▲7二龍まで、先手の勝ちです。

王手飛車

王手飛車は角で王将と飛車に両取りを掛ける手筋です。非常に効率的な攻めで優秀ですが、だからこそどんな人でも非常に警戒しています。

プロの世界では王手飛車を掛けた方が負ける、などと言われますが、実際はやはり掛けた方が有利になる様です。

遠見の角に好手あり

相矢倉戦で先手が▲2八角と打った局面。パッと見るとぼんやりしていますが、これは次に▲4五歩、△同歩、▲同桂と桂馬で銀に当てながら、同時に空いた筋から8二の飛車を角が睨みました。

垂れ歩

上画像で、すぐ▲2三歩は△1三角と上がられてそこで終わってしまいます。この時に垂れ歩の手筋がものを言います。

正解は▲2四歩打。

一つ控えて打ったこの歩は、次に歩成りを見越しています。相手は歩成りを防ぐ手立てがありません。この様なやり方を「垂れ歩の手筋」と言い、次に成る事が出来る歩を垂れ歩と呼びます。

継ぎ歩

上画像で、▲2四歩と歩を打ち、△同歩、▲同飛車は、△2三歩打で意味が無い。ここで継ぎ歩の手筋が活躍します。

まず最初は▲2四歩と打ち、△同歩と来たら、▲2五歩と歩を打ちます。これが「継ぎ歩の手筋」。

相手が放置すれば▲2四歩と取り、次に歩成りが見えて先手優勢。そのため後手は△同歩と応じますが、そこで▲同飛。これで5五の銀と2三歩打、もしくは2四歩打からの垂れ歩が狙えます。

ダンスの歩

上画像は相手の矢倉に迫った所です。ここでまず▲4四歩と打ちます。

相手は金を取られたくないので△5三金と逃げます。そこでさらに▲5四歩打と攻め、金は△5二金と逃げます。今度は4四の歩を▲4三歩成と成り捨てます。そうすると後手が金、銀どちらで取っても、次の▲4四歩打でその駒が取られてしまいます。

まるで金や銀がダンスを踊っている様に翻弄させる様子から、「ダンスの歩」と呼ばれています。

焦点の歩

焦点とは沢山の駒の効きが重なっている場所の事。上画像では3三の地点が飛、角、桂の三つの駒が効いている焦点です。この焦点である3三に歩を打ちます。

放置すれば飛車が取られるので、相手は三つどれかの駒で取る事になりますが、飛車で取れば角が取られ、角で取れば桂馬が取られ、桂馬で取れば3四の銀が取られてしまいます。

突き違いの歩

相手が△7五歩と攻めてきた所です。単に▲同歩と応じると△同銀と迫られて、相手の攻めの圧力が増します。ここでは突き違いの歩が有効です。

正解は▲6五歩。

放置すると銀を取られるので△同銀と応じます。そこで▲7五歩と敵の歩を取ります。これにより相手の攻めは不発に終わります。次に▲6六歩と打てば銀を追い払う事が出来ます。

金底の歩は岩よりも硬し

金底の歩は岩よりも硬しとは将棋の格言であり、歩の手筋を表しています。上画像がその形。

金の下に歩がある状態は非常に硬く、攻めるのが大変。相手に飛車を打ち込まれたら、まずこの手筋を考えましょう。

香車の田楽刺し

 

香車は前にどこまでも進める駒です。その特性を活かした手筋が「田楽刺し」です。

上画像を見て下さい。5九に香車を打った事で、手前の角はもちろん後ろの玉も間接的に捉えています。まるで串で二つの駒を刺したかの様。これが田楽刺しと呼ばれる所以です。

下段の香

 

上画像では▲1五香と打ちたい所ですが、それでは玉に逃げられてしまいます。ここは下段から打つのが正しい攻め方です。

▲1九香打。

下段から打つ事で飛車に活が入りました。飛車と香車の連携は強力なので、飛車の下に香車を打つ形を覚えておきましょう。

上画像からは、仮に△3一玉と早逃げしても▲1一飛成で先手の勝ちです。

桂のふんどし

桂馬は2ヵ所に効かせられる駒。この特徴を活用した手筋が「桂のふんどし」です。上画像では金、銀の両取りをかけています。

継ぎ桂

上画像では先手が2枚の桂馬を持っているので「継ぎ桂」の手筋を狙います。

まず▲8六桂打。何となくぼんやりした手ですが、次の▲7四桂打をニラんだ一手。△同歩と取ってくれば▲同桂が狙いの一着。相手は△7三玉と逃げますが、▲8二角打、次に玉がどこに逃げても▲8五金打で先手の勝ちです。

控えの桂

上画像は「控えの桂」の威力を示す格好の局面。桂馬は直接ドカンと攻撃する手よりも、次の手での好手を狙った方が良い場合が多いのです。

ここでは▲8六桂と打つのが好手。一見すると意味が分からない桂馬に見えますが、次の▲7四桂が強烈です。

▲7四桂が決まると、敵玉がどこに逃げようと金打ちで詰んでしまいます。かといって受けるとしても玉の早逃げ程度しかなく、仮に△7一玉、▲7四桂、△8一銀引、▲8二金打、△同銀、▲同桂成、△同玉、▲6一飛成、△7一金打、▲5二龍、で先手勝勢です。

銀の割り打ち

銀の割り打ちは、銀が斜め後ろに効く事を利用し、逆に斜め後ろが死角となる二つの駒を同時に攻める手筋です。

上画像は飛車と金に手持ちの銀で割り打ちを掛けた図です。

腹銀

まず▲3一銀打と王手を掛けたくなりますが、これでは玉はスルスルと上へ逃れて捕まりません。

ここで▲3二銀と玉の腹から銀を打ちます。これが腹銀です。相手がどんな手を指そうと、次の▲2三銀成で先手勝ちです。

桂先の銀

上画像は控えの桂よろしく、相手が△2四桂と打ってきたのに対して▲2五銀打と受けた局面。桂馬の効きと銀の後ろの効きは一致するので受け易いのです。桂馬に対する受けは銀で行うと良いという一例です。

頭金

「頭金の詰み」とは敵玉の真上、つまり頭から金を打って詰ませる形をいいます。非常に分かり易くピタリと詰みます。格言にも「金はとどめに残せ」というものがあり、金が敵玉を詰ませるのに有効な駒である事を示しています。

金はななめに誘え

上画像で▲4一金と打つのは、以下△同玉、▲2一飛成、△3一金打で攻めが続きません。ここで「金はななめに誘え」の手筋が役立ちます。

▲4三と。

△同金と取ってくればまさしく「金はななめに誘え」の格言通りで、次に▲3二金打の一手詰みがありますし、龍を取ってもやはり▲3二金で、放置しても▲3二金の一手詰み。

金はななめ後ろに効かないので、ななめに誘い出されると使い辛くなってしまうのです。

空き王手

上画像は先手▲7一銀と打ち、後手が△同金と応じた所です。先手の飛車は間接的に相手玉を睨んでいます。邪魔なのは自分の角です。

▲8四角成。

角がどき、後ろに控えていた飛車の効きが通り王手になりました。これが空き王手です。後手としては歩の前にいる馬を取りたいところですが、王手が掛かっているため守る手を指さざるをえません。

先手は相手の銀を取りながら馬を作り、玉の脱出ルートである上部封鎖にも成功しています。

大駒は近づけて受けよ

上画像では、このままだと後手から△4八香と打たれ、▲3九金、△4九銀打と絡まれて、間接的にこちらの玉を睨む後手飛車が物を言う展開になってしまいます。

これを防ぐのに「大駒は近づけて受けよ」の格言が役に立ちます。

▲6八歩打。

一見△同飛成で無意味に思えますが、すかさず▲5八金打。後手は龍を取られたくないので△7八龍などと退くしかありません。こうなると相手の飛車(今は龍)の筋に金を一枚挟む事ができ、香打ちからの攻めも無くなっています。

この様に相手の大駒は近づけてから受けるのが効果的です。「大駒は離して打て」という別の格言もある通り、大駒というのは遠くから睨んだ方が威力を発揮するので、それを少しでも和らげるという手筋なのです。

代表的な囲い

船囲い

船囲いは居飛車で使用される囲いで、右図がその基本形になります。短手数で完成しますが、その分守備力の弱い囲いです。

船囲いは他の囲いの途中図とも言え、ここから美濃囲いや穴熊囲いに発展させるのが一般的です。しかし相手から急戦を仕掛けられた場合はこの形で戦う事になります。

船囲いという名前の由来は、真ん中の歩を突いた形が帆掛け舟に似ている所からきていると言われています。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲2六歩、▲4八銀、▲5六歩、▲2五歩、▲6八玉、▲7八玉、▲5八金右。

美濃囲い

美濃囲いは振り飛車側で最も採用率の高い囲いで、横からの攻めが強いのが特徴です。

この囲いの弱点は端です。美濃囲い崩しでは端攻めが常套手段として用いられます。玉側の端攻めには注意が必要です。例では四間飛車で美濃囲いを作っています。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲6六歩、▲7八銀、▲6八飛、▲7七角、▲4八玉、▲3八銀、▲3九玉、▲2八玉、▲1六歩、▲5八金右、▲4六歩。

美濃囲いは基本的に振り飛車の囲いですが、居飛車側でも使う事が出来ます。それが左美濃囲いです。しかしこの構えは自玉が相手の角筋に入るため、玉のコビン攻めに弱いとも言えます。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲2六歩、▲4八銀、▲5六歩、▲6八玉、▲7八玉、▲5八金右、▲9六歩、▲7七角、▲5七銀、▲8八玉、▲7八銀。

高美濃囲い

高美濃囲いは上からの攻めに弱かった美濃囲いを発展させ、上部補強をした囲いです。ある程度上も厚くなりましたが、桂馬が跳ねているので横の守りは薄くなっています。これでもやはり端の弱さは残っています。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲6六歩、▲7八銀、▲6八飛、▲7七角、▲4八玉、▲3八銀、▲3九玉、▲2八玉、▲1六歩、▲5八金右、▲4六歩、▲4七金、▲3六歩、▲3七桂。

銀冠

銀冠は美濃囲いを発展させた囲いです。銀が玉の頭の上に冠の様に乗る形からこの名前が付きました。美濃囲いの弱点であった端を銀で補強し、端攻めに強くなっています。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲6六歩、▲7八銀、▲6八飛、▲7七角、▲4八玉、▲3八銀、▲3九玉、▲2八玉、▲1六歩、▲5八金右、▲4六歩、▲4七金、▲3六歩、▲3七桂、▲2六歩、▲2七銀、▲3八金。

カニ囲い

カニ囲いは左右の金が蟹の鋏に見える事から、この名前が付いたとされています。メリットは上部からの攻めに強く、デメリットとして横からの攻めに弱い事。そのためほとんどの場合「居飛車vs居飛車」で採用されます。

尚、カニ囲いはこの後の「矢倉囲い」の途中図とも言え、余裕があればここから発展させます。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲6八銀、▲5六歩、▲4八銀、▲5八金右、▲7八金、▲6九玉、▲3六歩、▲3七銀。

金矢倉

金矢倉は数種類ある矢倉囲いで最も一般的な矢倉、現代では矢倉といえば金矢倉を指します。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲6八銀、▲6六歩、▲5六歩、▲4八銀、▲5八金右、▲7八金、▲6九玉、▲6七金右、▲、7七銀、▲7九角、▲3六歩、▲3七銀、▲6八角、▲7九玉、▲8八玉。

銀矢倉

銀矢倉は矢倉囲いの一つです。最近はほとんど見掛けなくなった囲いです。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲6八銀、▲5六歩、▲4八銀、▲4八金、▲7八金、▲6九玉、▲7七銀、▲6六歩、▲5七銀、▲6八銀右、▲6七銀直、▲7九角、▲6八角、▲7九玉、▲8八玉。

片矢倉(天野矢倉)

片矢倉は矢倉囲いの一つです。のちに棋聖と呼ばれた江戸時代の棋士「天野宗歩」が多用した事から、「天野矢倉」という別名も持っています。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲6八銀、▲5六歩、▲4八銀、▲5八金右、▲7七銀、▲6八玉、▲7八玉、▲6六歩、▲6七金、▲6八金直。

穴熊囲い

穴熊囲いは非常に強固な囲いとして知られています。上からの攻めにも横からの攻めにも強く、囲いとして理想的です。

しかしどんな囲いにも一長一短あるもので、穴熊の最大のデメリットは手数が掛かる事。しかし一度完成させれば非常に固く、現代将棋では最も人気のある囲いといっていいでしょう。

弱点は上画像の場合は1筋、2筋と言われており、端攻めに弱いとされます。

手順(後手省略) ▲7六歩、▲6六歩、▲7八銀、▲6八飛、▲4八玉、▲3八玉、▲2八玉、▲1八香、▲1九玉、▲2八銀、▲5八金左、▲4八金寄、▲3九金寄、▲3八金寄、▲7七角。

こちらは居飛車穴熊囲い(通称「居飛穴」)で、居飛車方で構築した穴熊です。

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