チェスのルール

チェスボードの置き方と駒の初期配置

チェスボードはお互いの右下隅が白マスになるよう置きます。

チェスの駒は上図に並べます。白のクイーンは白マス、黒のクイーンは黒マスに置き、互いのキングとクイーンは対面する形になります。

 

駒の動かし方

キング

キングは最も重要な駒であり、動きは以下の通りです。
●全方向に1マス進める
●敵の駒がある場合取ってそのマスに移動

クイーン

クイーンはチェスの中で最強の駒です。
●縦、横、ナナメの8方向へどこまでも進む事が出来る
●敵の駒がある場合取ってそのマスに移動
●味方の駒がある場合は進めない
●駒を飛び越える事は出来ない

ビショップ

ビショップは教会を連想させるデザインですが、昔は象をモチーフにデザインされた駒でした。
●ナナメ4方向にどこまでも進める
●敵の駒がある場合取ってそのマスに移動
●味方の駒がある場合は進めない
●駒を飛び越える事は出来ない

ナイト

ナイトは騎兵をモチーフに作られました。少しトリッキーな動きをします。
●前後左右の二つ先の両側のマス目に進める
●敵の駒がある場合取ってそのマスに移動
●味方の駒がある場合は進めない
●駒を飛び越える事が出来る

ルーク

クイーンの次に強力な駒がルークです。今では塔のデザインをしていますが、本来は古代ペルシャの馬車がモチーフです。
●縦、横4方向にどこまでも進める
●敵の駒がある場合取ってそのマスに移動
●味方の駒がある場合は進めない
●駒を飛び越える事は出来ない

ポーン

ポーンはチェスの駒の中で最弱な駒であると同時に、個性的な駒です。
基本的な動きは
●前へ1マス前進(最初のみ1or2マス選択可)
●ナナメ前方に敵駒がある場合、取ってそのマスへ前進
●前方に駒がある場合は動けない
です。

ポーンの昇格

ポーンは反対側の最終列に入ると昇格する権利を手にします。
昇格とは別の駒になる事で、ほとんどの場合最も強いクイーンになりますが、局面によってはナイト等に昇格した方が有利な場合があります。

アンパッサン

敵の駒が初手で2マス進んで来て、且つ自分のポーンが5段目の隣接するマス目にいた時、敵ポーンが通過したマス目に敵ポーンを取りながら移動出来ます。

 

トス

トスはチェスの先後を決める方法です。どちらかのプレイヤー(仮にA)が白と黒のポーンをそれぞれ隠し持ちます。
そしてもう一人のプレイヤーBに左右どちらかの手を選ばせ、白を引けばBが先手、黒を引けばBが後手になります。

 

チェックとチェックメイト

チェックメイトとは自分、もしくは相手のキングが詰まされる事を言います。つまりチェックメイトでゲームは終了です。チェックは単にキングに手をかける手を言い、且つ逃げる事が出来る手の事です。つまりゲーム中チェックは何度も発生する可能性があります。

 

キャスリング

キャスリングとはキングを城の中へ囲い込むルール。一手でキングとルークの場所を入れ替えることができます。

一手で二つの駒を入れ替えるので非常に効率的ですが、色々と条件があるので気を付けて下さい。
キャスリングには「キング側キャスリング(左)」と「クイーン側キャスリング(右)」があります。

キャスリング成立の条件

  1. キングとルークの間に駒があってはならない
  2. キングの通り道に敵駒の効きが効いていない事
  3. キングとルークは一度も動かしていない事
  4. チェックがかかっていてはいけない

 

ステイルメイト

ステイルメイトとは引き分けの事です。もう自分の勝利が不可能なのが明白である場合、負けではなく引き分けに持っていくのも強さの一つ。上手く立ち回って引き分けに持ち込んだのなら、それもいいゲームと言えるでしょう。

ステイルメイトの条件と種類

ステイルメイトの条件は、以下を満たしている場合(上図)です。

●チェックされていない
●キング以外駒が動かせない
●どうやっても動けばキングが取られてしまう状態

スリーフォールドレピティション

同じ局面が3回現れた場合、自分の手番でそれを指摘すると引き分けとなります。
これが連続チェックで起こる事を「パーペチュアルチェック」と言います

50手ルール

両プライヤーが50手の間に全くポーンを動かさず、且つ互いに何も駒を取っていない場合に適用されます。

その他

もはや勝負が付かないと両プレイヤーが思った場合、合意すれば引き分けとなります。

 

チェックメイト可能な組み合わせ

可能なのが以下の組み合わせ

●キング+クイーン
●キング+ルーク
●キング+ビショップ×2
●キング+ビショップ+ナイト
●キング+ポーン(クイーンorルークに昇格)

不可能なのが以下の組み合わせ

●キング+ビショップ
●キング+ナイト
●キング+ナイト×2(絶対不可能ではない)

 

棋譜の読み方・書き方

読み方

棋譜は左から

駒,横軸,縦軸

と表現します。
例えば、「Ke3」と書かれている場合、上図の位置になります。

駒の表記は以下。

●キング=K
●クイーン=Q
●ルーク=R
●ビショップ=B
●ナイト=N
●ポーン=省略して表記はしない

駒を取った場合

×を使用します。
例:R×e7

チェックメイトした場合

#を使用します。
例:Re8#

ポーンの昇格

例えば右図のポーンがクイーンになる場合、
e8Q
と書く。

各種記号の意味

●0-0=キング側キャスリング
●0-0-0=クイーン側キャスリング
●+-=白優勢
●-+=黒優勢
●!=好手
●!!=絶妙手
●?=疑問手
●??=大悪手
●!?=注目手
●?!=奇抜手
●∞=形勢不明

 

簡易局面図作成ソフト「チェスボードペインター」

解説用の局面図を手軽に作成するための簡易ソフトです。このソフトはフリーウェアであり、サポートなどは一切行っておりません。このソフトウェアによって如何なる問題が発生したとしても、製作者は一切の責任を負いませんので、それをご了承下さる方のみがご使用下さい。使用には.NET Framework 2.0以降がインストールされている必要があります。

chessboardpainter_0.10.0

機能
●駒を置く
●矢印をひく
●ボード、矢印色の変更

チェスボードペインター WEB版」を公開しました。

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