【レビュー】モンスターハンターライズ 5/10点【PC(Steam)】

こんにちは、ロスジェネおじさんです。

モンハンはワールドから入った新参者ですが、ワールドが面白かったので本作にも手を出してみました。

良かった点

良くも悪くもワールドの焼き直しなので、ワールドの経験が存分に生きる。

オトモにガルク(犬)が加わった。移動速度が上がりフィールド移動のストレスは随分減った。前作でも小型モンスターに搭乗できたが使い難かった。その反省かもしれない。

ワールドでは採取で3回まさぐるものがあったが、今回は全て1回で済む。地味に便利。

【MHRise】おともだち BGM オトモ広場 <作業用>

オトモ広場のBGMはよい。ずっと聞いていたくなる曲である。

Steam(PC)版はオンライン無料。

野良でクエストに参加する時、ワールドでは現在の参加人数や経過時間が表示されていたが、今作はない。残り時間などで報酬量が異なる仕様だったため不評だったのではないだろうか。

今作はキャラクターがよく喋る。ワールドはウッとかうめき声程度だった。当初、どうでもいいと思えたが案外プレイに臨場感が出る。

基本のシステムに不満点多し

キャラクタークリエイトは表現力が低い。コーカソイド系はどんな顔にもできそうだが、モンゴロイドは難しい。私は自分に似せようと頑張ったが目つきの悪いチンピラになってしまった。

ゲーム序盤のチュートリアルが長過ぎる。約1時間20分もかかりウンザリした。

まずは武器の使い方を学ぼうとしたが練習の仕方が分からない。ワールドでは練習場のようなエリアがあったが本作には無い。いや、あったのだが非常に分かりづらい場所にあった。ようやくオトモ広場の修練場に気づいたのは、あるはずだとYouTubeの動画で確認した時。ハンターランクは星5になっていた。

ワールドでは武器の使い方に映像がついていたが、今作はなく不親切。

ワールドも同じだったが、本作も武器の操作方法に一貫性がない。攻撃ボタンや仕舞うボタンが武器ごとにに異なり、使っていないとすぐ忘れる。

武器は一種類しか携帯できない。今どきは2種類以上持てるゲームが多いのに。

モーションやモンスターがワールドから流用しているもの多数。正直、新作というより東方エリアのDLCという印象。

何故か時々タワーディフェンスゲームを強制される。3Dアクションゲームがやりたくて購入したのに。

ワールドでもそうだったがやたらと長文を読ませようとする。ゲーマーはゲームをやりたくてゲームを買うのであって小説を読みたいわけではない。

クエストの種類が多すぎ、且つ内容を伝えない名称になっている。これはワールドでも同じだった。

大型モンスターの戦い方に個性がない。どれも間をおいて突進してくるという脳筋仕様、そして、たまに何か飛ばしてくる。ほとんどバリエーションがない。

女性キャラの動きがぶりっこ丸出しで気持ち悪い。私はフェミニストでも何でも無いが、これはやり過ぎではないか。

ボリュー厶はとにかく少ない。Amazonレビューで半ライスというのがあったが、私は1/4ライスだと思った。あっという間にエンディングになった時は驚いたが、ネットで調べると嘘エンディングらしい。まだ一応続くようだ。だが、私はもう飽きていたためエンディングも見たしとやめることにした。

オンラインプレイはとにかく使い辛い。クエストは里クエストというメインストーリー(?)のクエストと、集会所クエストというハクスラ用のクエストがある。集会所クエストはワールドと同じく野良でも遊びやすいのだが、里クエストはソロかフレンドで遊ぶこと前提の設計。1ユーザーが1つのロビーを作れるが、集まれるのは4人まで。

本作からオトモにガルク(犬)が追加された。オンラインではアイルーとガルクのどちらかしか連れて行けず、他プレイヤーに迷惑を掛けぬようガルクを選べという同調圧力がある。私はアイルーが好きなのでこの仕様は不満。

全体的に教養を感じさせず、マイルドヤンキーのような軽薄なノリがゲーム全般に漂っている。例えば、新しいモンスター討伐時は、義太夫節のような語りが入るが、その文面が、その方面に無知な素人が背伸びして書きましたと言わんばかりだ。

モンハン+ハクスラという構造的欠陥

モンハンは闘牛とよく似ている。危険な敵と一対一で向かい合い、相手の一挙手一投足に注目し、一瞬の動きを見極め、攻撃をかわし、反撃の一撃を食らわせる。そういった静と動を強調した構造、抑圧からの開放という構造がプレイヤーに快感を生じさせる。

そして、こういったゲーム構造とハクスラというジャンルは全く合わない。ハクスラは同じ作業を徹底的に効率化して繰り返すというプレイスタイルであり、息のつまるような緊張感の中で一戦一戦を大事にするプレイスタイルとは正反対だ。

モンハンはこの相反する2つの要素を持つゲームになってしまっている。結果、どっちつかずになっており、私のような緊張感のあるプレイがやりたい人間にとって、そのプレイ感覚は不完全燃焼となってしまった。

本作はネットに繋がるキャンプ場みたいな、本質を見失ったゲームになっていると感じた。

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