【レビュー】Stray【評価・感想・ネタバレ有り】茶トラは可愛かった

どうも、ロスジェネおじさん(@lg_oji)です。

前々から気になっていた野良猫が主人公のゲーム「Stray」を遊んでみました。私は猫が好きですが犬派です。

ネタバレがありますが、隠し要素によりクリックしないと見えないようにしてあります。

タイトルStray
プラットフォームPS4 ps5 Xbox One Xbox SeriesX/S Steam
ジャンルアドベンチャー
開発元BlueTwelve Studio
発売元アンナプルナ・インタラクティブ/ハピネット
発売日2022年7月19日

Xの反応

面白かった点

猫の動きが伸びやかでリアル

©annapurna interactive

操作する茶トラの猫の操作感が良い。インディーズゲームなど安いゲームはキャラクターの動きが固く、操作に気持ちよさがない。さらに、猫のモーションはとてもリアル。本物の猫をモーションキャプチャーで撮影したのだろうと思っていたが、メイキング動画を見るとその通りだった。

メイキング動画

美しいビジュアル表現

©annapurna interactive

©annapurna interactive

©annapurna interactive

インディーズゲームは価格に見合った低いビジュアルなことが多い。本作はグラフィックレベルはかなり高く、町は細部まで作り込まれている。

猫視点で探検することによる臨場感

©annapurna interactive

主人公の猫を操作するので、視点が小動物の低い視点となる。これが入り組んだ町とよく合い、探検に臨場感がある。

翻訳に妙な小ネタがある

©annapurna interactive

文章にネットミームが含まれている。日本人にしか分からない内容なので、翻訳チームが勝手に遊んだのか、本家にも海外ネットにあるミームが使われているのかは分からない。

©annapurna interactive

上は有名な「バックトゥザフューチャー」の誤訳のジゴワット。誤訳なんだからわざわざ使う理由があるのか。この誤訳は日本特有だから、開発元が入れるとは考えづらい。日本の翻訳担当が独断で入れたのなら僣上の沙汰だろう。

気になった点

ギミックは既視感あり

©annapurna interactive

本作はゼルダやICOと同タイプのパズルゲームでもある。その場の物や設備を使い、謎(パズル)を解くと前進する。だが昔見たなと感じるギミックが多い。猫であることを使う上手いギミックもあったが。パズル要素は本作の核の部分のため、もう少し頑張って欲しかった。

©annapurna interactive

ストーリーの意外性の無さと感動スイッチ

©annapurna interactive

物語は町の頂上から不慮の事故で落ちた猫が、元いた上層へ戻る内容。同時になぜこの町は人がおらずロボットばかりなのか、あのZURKと呼ばれる怪物は何なのか、過去に何が起きたのかが物語の核に据えられている。だが、結論は以外性がなく、多分こうだろうという予想通りの結果に終わる。

©annapurna interactive

以前どこかで泣ける映画だからといって名作ではないと読んだことがある。脚本が優れているのではなく、人がそこを刺激されればそうなるという仕掛けを利用しているだけだと。本作のストーリーはまさにそれだ。ゲーム含め漫画、ドラマ、映画で見たことがある、こう展開すれば感動するだろという展開。詳しく言うとネタバレになるので控えるが(総評で隠し要素で書いている)、経験値の少ない子供なら感動できても、おっさんの私はまたかと思い残念だった。

そうはいっても何だかんだで心動かされた。これは主人公が猫で、事態の意味を理解していない様が哀愁を誘ったのだろう。

ミニマップがない

©annapurna interactive

サイバーパンク調の世界のため、町は混み合いジャングルの如く鬱蒼としている。1つ1つのマップは広くないが随分迷った。ミニマップも無い。

飛び移れる、移れない違いが分かりづらい

©annapurna interactive

猫となって塀や室外機など、色々な物をぴょんぴょん飛び回るが、飛び移れる物とそうでない物の違いが分かりづらい。飛び移れる場所はボタン表示が出るが、まだ表示されていないのか、そもそも飛び移れないのかすぐ判断できない。分かりやすく棘が設置されている物もあるが、飛び移れない全ての場所に設置されているわけでもない。

総評

パズルは簡単なものばかりで、ZURK(唯一の敵)との追い掛けっこも難しくない。パズルやアクションが苦手なゲーマーでも十分遊べると思います。狭い所を猫となって飛び回るから操作が難しそうに感じますが、猫はボタンを押さない限り飛ぶことも落ちることもありません。アクションが苦手な人に対しても十分配慮されていました。

視点の移動が多いので、3D酔いする人は注意が必要。ただし、そういった人のために画面中心に点を表示できるオプションもあります。

サイバーパンク調の荒廃した世界を旅するにも関わらず、陰鬱な気分にならずに済んだのは茶トラの愛らしさのおかげでしょう。決して猫が可愛いだけのゲームではなく、良質なパズル+寂寥なストーリーの良作に仕上がっています。ただ、主人公が猫というだけで若干過大評価気味かなとも思えます。

クリア時間は約10時間。

以下はネタバレになる感想。

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