ブラックレディの概要
ブラックレディは0点が最高得点、できるだけマイナスにならないようプレイします。マイナスになるカードは♥のカード(13枚)と♠Qのみなので、これらのカードを極力避けて勝利を目指します。
プレイ人数
3〜6人
使用カード
1組52枚(ジョーカーを除く)
カードの強さ
強い順に、A > K > Q > J > 10 > ~ > 2。
カードの点数
♥のカードは全て(13枚)、各-1点
♠Qは、-13点
それ以外のカードは全て(38枚)、各0点
その他 点数表
ゲームの遊び方
カードの配り方
今回は4人プレイを例に解説します。参加人数により各プレイヤーに配る枚数、ウィド(後述)の枚数が異なります(下記一覧表参照)。
親は左隣から時計回りに1人1枚ずつ、各12枚カードを裏にして配ります。残った4枚のカードを「ウィド」といい、2枚を表、2枚を裏にして脇に置きます。
プレイ人数 | 配る枚数 | ウィドの枚数 | 表と裏にするカード |
---|---|---|---|
3人 | 16枚 | 4枚 | 2枚を表、2枚を裏 |
4人 | 12枚 | 4枚 | 2枚を表、2枚を裏 |
5人 | 10枚 | 2枚 | 1枚を表、1枚を裏 |
6人 | 8枚 | 4枚 | 2枚を表、2枚を裏 |
ゲーム前の準備
まず、全員が自分の手札を確認します。その中から不要と判断したカード2枚を伏せて右側に出します。そして、左隣のプレイヤーが出したカード2枚を取り、手札に加えます。
これで準備完了です。
ゲーム開始
親の左隣のプレイヤーから始めます。手札から1枚好きなカードを場に表にして出します(リード)。
時計回りに手番が進みます。手番のプレイヤーは、リードされたカードと同じマークのカードを、1枚ずつ場に出します。
全員がカードを出し終わったら(1トリック)、最も強いカードを出したプレイヤーが、そのトリックの勝利者となり、場のカードを獲得します。獲得したカードは手札に加えず、手元に置いておきましょう。
トリックの勝者が、次のトリックのリードを行います。
リードされたカードと同じマークのカードが無い場合に限り、別のマークのカードを出せます。ただし、これは捨て札となり、どんなカードを出そうと絶対に勝てません。
ブラックレディはカードを取るほど不利のため、捨て札はむしろ有利な行為です。特に手札に♥のカード、♠Qがあれば捨てていきましょう。
1ディール終わったら、親を左隣のプレイヤーに変え、次のディールを始めます。5ディール行い(これで1ゲーム)、最もマイナスが小さい順に最終的な順位を出します。
※ブラックレディには様々なオプショナルルールやローカルルールがありますが、本ページでは、最もシンプルで分かりやすい基本のルールを紹介しました。
現れた専門用語
ゲーム
一般的なゲームの意、さらに1試合という意。あるゲームを最初から終わりまで、完全に勝負がつくまで行う行為を1ゲームと表現します。
ゲーム(1試合) > ディール(1回戦) > トリック(1巡) > プレイ(1手番)
ディール(回)
ディールとは、プレイからその回の点数を付けるまでの一区切りを指します。大抵のトランプゲームは何ディールか繰り返し、その合計点で1ゲームの勝敗を決めます。1ディールは1回戦と考えればよいでしょう。
ディールは回以外にも、配るという意味で使われることがあります。
リード
最初にカードを出すと決められたプレイヤーが、手札から1枚出すこと。
トリック
リードされてから各プレイヤーが1枚ずつ手札を出して一巡することをトリックと呼びます。ディール(○回戦)の中にトリック(○巡目)が含まれます。
捨て札
捨てたカード、または使わないカードを捨てる行為を指す。捨て札は主に2種類あります。1つは山札から引いたカード、または引いたカードと手札のカードを取り替えた際、不要となったカードを山札の隣に表にして捨てたカード、またはその行為。
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