なぜ金に余裕のない人がパチンコにハマるのか分かった

以前から貧乏人がパチンコ(またはパチスロ)にハマっているのが不思議だった。私はギャンブルをほとんどやらない。株をギャンブルといえばやっているが、一般にギャンブルと言った時に想起されるものは競馬を何回かやっただけだ。パチンコは一度も遊んだことがないが、人によっては一度に数万円使うのもザラだという。驚くべき金額だが、不思議なのがパチンコが庶民、有体に行ってしまえば貧乏人がよく遊んでいることだ。

一度に数万円という事は月数十万円使っている人もいるわけで、経済的にそう余裕があるわけでない人々が、なぜパチンコという金の掛かる趣味を持つのか、持てるのか不思議だった。そして最近その答えが閃いた。

私の様に日頃ギャンブルをしない人間は、ギャンブルを買い物みたいな消費行動と思いがちだ。必要な物を買うために代金を払う。当然戻ってこない。だが、ギャンブルは”当たる事”がある、つまり払った金が戻って来る事がある。パチンコの期待値は80~85%と言われており、公営ギャンブルの75%と比べて割が良い。統計は大数の法則が働き、母数(試行回数)が多くなればなるほど確率論通りの結果に収束する。期待値が85%なら使った金は最終的に85%(-15%)になる。

一日に1万円パチンコで使うパチンコ好きがいたとする。彼は毎日ホールへ通っているから月30万円パチンコで使っている。こう聞くとパチンコ依存症という印象だ。だが30万円まるまる消費する訳ではない。期待値85%なら30万×0.85=25万5千円は帰ってくる計算だ。つまり月の出費は4万5千円。こう考えるとそう高い趣味とは言えないだろう。

最終的には確率通りに収束するにしても、一時は大勝ちすることもあるだろう(大負けも)。日に数千~数万円で時に10万、20万円になる夢が見られるなら、あまり経済的に恵まれない人々がたまの息抜き、手軽に夢を見る娯楽としてパチンコを愛好するのはおかしな事ではない。いやむしろ経済的に恵まれないからこそ、手軽な金額で即時的に夢を見られるパチンコに吸い寄せられるのかもしれない。

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